起業余地はまだまだ広い環境ビジネス

これからは「環境の時代」と言われます。社会が環境保全に力を入れることにより、そこにビジネスチャンスが生まれます。ただ、わたしたち周りには環境ビジネスを行っている会社の絶対数がそんなにありません。

一般に知られている環境保全を行なっている業種と言いますと、産業廃棄物処分業、鉄スクラップ卸業、ゴミ収集運搬業、古紙卸業などです。驚くことですが、これらを行なっている会社は多くが黒字企業です。

某会計事務所全国組織が集計している、業種別の黒字企業比率を調べてみました。この会計事務所が扱っている全国22万社の企業を業種別に分類し、好況業種を黒字企業の比率で現しています。

最も黒字企業が多い業種はごみ収集運搬業で、74.2%が黒字です。この数字は、81.6%のし尿収集運搬業や76.9%の有床診療所と並んで、わが国ではトップクラスの黒字比率です。

次いで、古紙卸業の70%、産業廃棄物処分業の64.5%、鉄スクラップ卸業の62.5%と軒並み黒字企業が多い業種です。代表的業種のコンビニエンスストアが41.8%、葬儀業が48%ですから、その景気の良さが伺えます。

科学的で、効率の良い会社は、業界のほんの一部です。多くの会社は、昔ながらの人海戦術によって都市鉱山の資源を回収しています。ここにビジネスチャンスがあります。合理的な企業運営をしている会社は少ないですから、事業を拡大する余地は相当ありそうです。