SOCIAL BUSINESS

社会性と事業性の両立を目指すビジネスモデル全体を表現する「ソーシャルビジネス」

社会貢献を実現しながら、先進国における売り上げ増も実現している。社会課題の解決と利益の追求という、一見すると相反する2つの目的を同時に成し遂げているボルビックの 「1L for 10L」

コンビニエンスストアで水を買うたびに、「あなたのおかげで、アフリカの子供たちに2本のミネラルウォーターが届けられました」と携帯電話の画面上にポップアップされる。ファミリーレストランでランチを取るたびに、「あなたのおかげで、インドの子供たちに給食が3食届けられました」と表示される。眠りにつく際に、携帯電話でアラームをONにすると、今日生活し、消費することを通して行った社会貢献の成果が万歩計の歩数の下に表示される。
社会に貢献できたという「手ごたえ」を与えることが重要なのである。その「手ごたえ」を感じることができるものならば、「高くてもいい」と消費者は思うだろう

他に、IT(情報技術)とソーシャルビジネス。この一見関係のなさそうな2つのワード。これを掛け算した「IT×ソーシャルビジネス」は、社会変革の起爆剤となる

マスメディアによる広告プロモーションによってブランド認知を図る。詳細なマーケティング分析によって、消費者が求める製品や機能を分析する。そして開発した商品やサービスの売り上げを拡大するために、どのように流通チャネルを活用するかという計画を練る。

もはやこうした「回りくどい」やり方はあまりに遅すぎる。商品やサービスの提供とその改善の試行錯誤は、リアルタイムで起こしていく必要がある。これからの時代に通用する戦略とは、「1分1秒単位で戦略を見直していくこと」なのである。ほんの些細な言葉がその時の消費者を突き動かし、消費へと誘っていく。