ツイッターの次のステージ

ツイッターアカウントを上手に活用している企業は、ツイッターを“てこ”にした次のステージに入っている。
その象徴の1つと言えるのが、ファミリーマートツイッター活用して実施した「おむすび選手権」です。
この企画は、ファミリーマートツイッター上で店頭販売するおむすびのアイデアを募集、3000件を超える実際に投稿されたアイデアを元にさらにツイッター上で人気投票を実施。
その人気投票の結果から実際に、「明太チーズとあおじそごはんおむすび」など3種類のおむすびを開発して実際に店頭で販売したというものです。
一見、よくあるアイデア投稿コンテストと思われる方もいるかもしれませんが、この企画が従来の一般的なツイッターキャンペーンと異なるのは、ツイッターを利用者に宣伝する手段としてではなく、利用者から意見を集めるために使っているという点です。

利用者参加型の企画「からあげくんプロジェクト」
最近では、ライバルであるローソンもからあげくんプロジェクトという名称の利用者参加型企画をスタート。

なんとサイトオープンから1週間足らずの現段階で22万票を超える投票を集めています。こちらは、アニメの「けいおん!!」とのタイアップや広告バナーなどから大規模に誘導しているようですから、ツイッターアカウントだけが中心にあるわけではありませんが、象徴的な取り組みの1つと言えると思います。
ツイッターでは、どうしてもフォロワー数が可視化されている関係で、ライバル企業とのフォロワー数獲得競争にはしりがちです。
ただ、実は企業が利用者にメッセージを届けたいなら、一瞬しか発言が見てもらえないツイッターよりも、未読管理されるメルマガの方が効果的。
ツイッターのメリットは、ツイッターの利用者それぞれがフォロワーを持っているメルマガであることと、利用者の意見を企業も聞けることにあります。
今回のファミリーマートのおむすび選手権やローソンのからあげくん投票企画のように、企業と利用者の距離を縮め、両者が共同で商品を生み出していくというプロセスがあれば、参加した利用者も当然企業のファンになり、一緒に生み出した製品を共同でアピールするサポーターになってくれるはずです。

ツイッターのアカウント開設ブームは昨年で一段落したかもしれませんが、今年は単純にアカウントを開設するだけでなく、ツイッターを活用している利用者と、いかに本気で向き合うことができるかが1つのポイントになると言えそうです